2024年8月1日木曜日

精霊の森 spirits in the forest





精霊の森 spirits in the forest
 
148×210×15mm (A5サイズ)
 
全カラー ページ数142P(作品数139)

ソフトカバー





鹿や狼たちが、屋久島や奄美の森の絵の中に侵入しはじめた。絵の中に入って、未来から過去を塗り替えていく神獣たち。山で生まれた精霊が穢れを祓い、獣の姿を借りて森を清めていた





本作りの編集段階、サイズを大きくしたので空いてるスペースになんとなく文章を入れてみたら、魔法がかかったように奥行きが生まれた。絵が言葉に出会って喜んでいるような感じ。いつもノープランの見切り発車なのに、無意識の波が道を切り開いてくれる。




あらかじめなにか文章を入れようと思って描いたわけではないのに、なぜか絵と文が微妙な距離感で絡み合って奥行きを生み、見えない世界に物語を紡いでいた。




その物語の一番最初の読み手が作者でもあるという美しい矛盾。この創造主のエネルギーは自分だけのものではない。きっと手に取った人にも伝わるだろう。




今回ははじめての画文集なので、言葉を言霊として内に入れて体感してみてほしい。そうすれば、精霊はすぐそばにいることがわかる。




これが誰かのお守りになるような本になれば、嬉しい。